◆ 元の意味(古代)
型に従って表面を擦り清める
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KANJI ETYMOLOGY
shoku
画数
9画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手で清め拭い、心の塵までも払いのける字。
ORIGIN
『説文解字』には「拭」の字は載らず、後世の字書、すなわち『玉篇』『広韻』などに「拭は刷なり、清めるなり」と見えるのが古い用例である。手偏に音符「式」を加えた形声字で、字形成立は比較的新しいと考えられる。藤堂明保『漢字源』によれば、「式」は工と弋から成り、手本・型に従って動作を整える意を持つ音符で、これに手を加えた「拭」は、定められた所作に従って表面を擦り清める動作を表す。白川静『字統』も、「式」を儀礼の所作・規範を示す字とし、「拭」が単なる清掃ではなく、儀礼的・敬虔な清拭の動作を含意するとする。古来、神事や祭祀の前には器物を清拭することが定められており、「拭」字には穢れを取り除き、清浄なる状態を回復する宗教的含意が宿る。『礼記』には祭器を拭浄する記述が散見し、また仏教経典でも仏像や経典を「拭拭」する敬虔な所作が説かれる。日本でも茶道において、茶巾で茶碗を拭う所作は精神統一の儀礼であり、「拭」字は単なる清掃を超え、心身を整え、迷いや穢れを払う精神的浄化の象徴となっている。常用漢字として現代に生き、払拭・清拭などの語に用いられる。
構成要素
扌(手の動作)+式(音符・型に従う)
STROKE ORDER
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MEANINGS
型に従って表面を擦り清める
ふく、ぬぐう、清める、払拭
清廉潔白、心の塵を払い、純粋さを保つ人。穢れなき志を持ち続ける品格。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。