◆ 元の意味(古代)
広く手を伸ばして取る。捕らえる。
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KANJI ETYMOLOGY
ho
画数
10画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
扌と甫を合わせ、広く手を伸ばして対象を確実に捕らえる動作を示す字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「捕は取るなり、手に従ひ甫聲」と記される。許慎は捕を端的に「取る」と訓じ、捕獲の基本動作を示すとする。声符「甫」は田畑に若苗が並ぶ形、または男子の美称で、「広く敷き広げる」意を含む。白川静『字統』は、甫を稚苗を植え広げた田の象形と解し、捕は手を広げて対象を網羅的に押さえる動作と論ずる。藤堂明保『漢字源』は語幹「ホ(甫・布)」を「平らに広げる」意とし、捕・補・浦・哺を同族として整理する。すなわち、広く敷き、隙なく覆って取り押さえる意で結ばれる語族である。古典『左伝』『史記』『漢書』には「盗を捕らえる」「捕亡(亡命者を捕える)」など、刑事・軍事・狩猟の三領域で頻用された。日本でも「捕縛」「捕獲」「捕虜」「逮捕」など、対象を漏れなく確保する意で公的用語に深く根付いている。「捕食」「捕鯨」のように生態的・産業的用法も広い。命名では単独使用は稀だが、「逃さず確実に成し遂げる」着実さと、広い視野で全体を掌握する力量を象徴する字である。
構成要素
扌(手の動作)+甫(音符・広げる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
広く手を伸ばして取る。捕らえる。
とらえる。つかまえる。捕まる。
広い視野で全体を掌握し、逃さず成し遂げる着実な力を象徴する字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。