◆ 元の意味(古代)
手を勢いよく振るい動かす。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
12画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手を振るい才を発揮する。指揮と力量、躍動の字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「揮、奮ふなり。手に从ひ軍聲」とある。形声で、意符の扌(手)に声符の軍(クン・キ)を加える。軍は冖(覆い)と車から成る会意で、戦車を巡らせ陣を築く意、転じて軍勢を指す。白川静『字統』は、軍が「めぐる・ふるう」を含意することから、手を勢いよく振るい動かす所作を「揮」の本義と解する。藤堂明保『漢字源』は同系に「輝」「暉」「煇」を挙げ、kuan/kiの音に「ぐるりと回り、光や勢いを放つ」共通義を見いだす。古典では『荘子』田子方に「列禦寇為伯昏無人射、引之盈貫、措杯水其肘上、發之、適矢復沓、方矢復寓、當是時、猶象人也、伯昏無人曰、是射之射、非不射之射也」と射手が腕を揮う場面、『史記』項羽本紀の「揮淚而別」(袂を振り涙を払って別れる)など、感情と力を勢いよく放つ場面に頻用された。漢代以降「揮毫」(筆を揮う)、「指揮」「発揮」「揮発」のように、能力・指示・物質が外へ放射される抽象義へ展開。日本では書道の「揮毫」、軍楽・楽団の「指揮」、また「実力を発揮する」など、内在する力を外に顕現させる中心語として定着した。命名字としては、自らの才を縦横に揮い、人々を導く指揮力、躍動する生命力、輝きを放つ存在感を象徴する。
構成要素
扌(手)+軍(音符キ/めぐり振るう)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手を勢いよく振るい動かす。
ふるう、振るい動かす、指揮する、発揮する。
才能を縦横に発揮する力、躍動感、人を導く指揮力。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。