◆ 元の意味(古代)
戦車を巡らせた陣。軍隊。
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KANJI ETYMOLOGY
gun
画数
9画
成り立ち
会意
部首
くるま
分類
常用漢字
戦車を円陣に巡らす意。軍隊・武力を象徴し、命名には用いない。
ORIGIN
「軍」は、「冖(おおう)」と「車」とを合わせた会意文字である。許慎『説文解字』巻十四に「軍、圜圍也。四千人爲軍。從車、從包省」とあり、車を取り囲んで陣を組むさまを表わし、四千人の兵を一軍と定義する。古代の野営にあっては、戦車を円形に並べて防壁とし、その内側に兵が駐屯した。これが軍営の原型である。白川静『字統』は、上部の「冖」を旗を翻して取り巻く意とし、戦車を中心に旗を立て陣を張る形と解する。すなわち軍とは「戦車を旗で囲む」軍陣そのものであり、後に組織化された軍団・武力を意味するに至った。金文では戦勝・征伐の文脈で多用される。藤堂明保『漢字源』は、軍の上古音を*kǐuənとし、勻(ひとしくめぐる)と同系で「ぐるりとめぐる」意を核とすると説く。これにより軍は「車を均等に取り巻く陣形」と定義づけられる。日本では古代から軍事・行政の語として用いられ、「将軍・軍勢・軍記」など、武門の語彙の中心を成した。命名には武威を含むため一般に避けられるが、字源そのものは古代中国の戦争史を映す重要な字である。組織・統率の象意を学ぶ字として価値が高い。
構成要素
冖(覆う)+車
STROKE ORDER
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MEANINGS
戦車を巡らせた陣。軍隊。
軍隊・武装組織。
★武威の意で命名は避けられる。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。