◆ 元の意味(古代)
車を並べ砦に布く軍の構え
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KANJI ETYMOLOGY
jin
画数
10画
成り立ち
会意
部首
こざとへん
分類
常用漢字
戦地の構え、軍の備え。
ORIGIN
陣は、本来「陳」の俗字・分化字として生じた字であり、『説文解字』の本字である「陳」は「宛丘也、舜後媯滿之所封。从阜从木申聲」と見え、許慎は本義を地名「宛丘」とする。しかし古来「陳」は軍を布陣する意にも用いられ、後にその軍事用法を専ら担う分化字として「陣」が成立した。白川静『字統』は、陣を「車を連ね並べて構える軍の布列」と解し、阜(盛り土の砦)と「車」を組み合わせた会意字として位置づける(古字形は阜+車)。すなわち本義は「砦に車を並べ立てた戦闘陣形」であり、ここから「陣営」「陣地」「陣容」「先陣」「後陣」など、軍事配置全般の用例が展開した。藤堂明保『漢字源』は、陣を陳と同源とし、「整然と並び連ねる」を共通義とする語族に位置づける。日本の軍記物『平家物語』『太平記』には「陣を張る」「陣を払う」など豊富な用例が見え、武家文化において陣は単なる軍事語を超え、武勇・統率・覚悟の象徴となった。さらに「ひと陣の風」「陣痛」など、ひとまとまりの勢い・短時間の集中をも表すに至る。命名における用例として、男子名に「陣」一字、または「陣之介」「陣太郎」など、武家風の凛とした響きで用いられる。
構成要素
阜(砦)+車(古字形)/現代字は阜+車
STROKE ORDER
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MEANINGS
車を並べ砦に布く軍の構え
陣営、陣地、ひとしきり
★整然たる統率と武勇の構え、凛として揺るがぬ覚悟を象意する男子吉字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。