◆ 元の意味(古代)
古代の国名、軍を整え並べる
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KANJI ETYMOLOGY
chin
画数
11画
成り立ち
形声
部首
こざとへん
分類
常用漢字
古き地名、述べ連ねる。
ORIGIN
『説文解字』に「陳、宛丘、舜後媯滿之所封。从阜从木申聲」と見え、許慎は本義を古代の地名「宛丘」、すなわち舜の後裔である媯滿(ぎまん)に封ぜられた国の名とする。形旁の阜は丘陵地を、申声は伸び連なる意を含み、合して「平野に丘の連なる地」を表す。白川静『字統』は、陳を「軍を整え並べる」の意に深く関わる字とし、後に軍事用法は「陣」に分化したと論ずる。古典『論語』衛霊公篇に「衛霊公問陳於孔子」の句あり、ここでの陳はまさに軍の布陣を意味する。さらに『書経』『左伝』には「陳辞」「陳述」など、言を整え並べ述べる用例が頻出し、これが現代に至る「陳述」「陳情」の意の起源となった。藤堂明保『漢字源』は、申(シン)を語幹とする語族に「陳・伸・神・電」等を挙げ、「長く伸び連なる」を共通義とすると論じる。陳はその中で、空間的に並び連ねる、時間的に久しきにわたるの両義を担い、後者から「陳腐」「新陳代謝」のごとく「古びる」の派生義が生じた。中国姓氏として陳氏は世界有数の大姓であり、舜帝の血統を遡る名門とされる。命名における用例は日本では稀だが、姓・地名として歴史的重みを持つ。
構成要素
阜(おか)+東/申(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
古代の国名、軍を整え並べる
のべる、陳述、ふるい、陳氏
★言を整え連ね、悠久を経る重厚さを象意するが、古き・陳腐の語感もある字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。