◆ 元の意味(古代)
手で勢いよく打ち撃つ
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KANJI ETYMOLOGY
geki
画数
17画
成り立ち
形声
部首
手(て)
分類
常用漢字
戈と車輪を打ち合わせる雷鳴の一撃。決意の閃光を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「擊、攴(う)つなり。手に从ひ、毄聲」とある。新字体は「撃」。手で打ち撃つ動作を本義とする。形声字で、意符「手」が動作を、声符「毄(げき)」が音と意の両面を担う。毄は車(戦車)と殳(ほこ・打具)から成り、もと戦車どうしが激しくぶつかり合う、あるいは戈で車輪を打ち砕く戦闘場面を象った字である。藤堂明保『漢字源』は、擊の核心義を「GEKI=勢いよく打ちつける」と分析し、激(はげしい水流)・激情の語と同源とする。白川静『字統』は、毄を古代の戦車戦に由来する字とし、車輪と武器の衝突音から「撃」の字義に「衝撃」「轟音」「決断的な一打」の語感が宿るとする。古典では『左伝』『史記』に頻出する戦闘語で、「擊鼓」(鼓を撃つ)、「攻擊」、「擊破」、「擊節」(節を撃ち拍子をとる)、「擊筑」(筑を撃ち鳴らす・荊軻の故事)など、戦闘・音楽・賞賛の三系で展開した。とりわけ『史記』刺客列伝の荊軻が易水で「風蕭蕭兮易水寒」と歌い高漸離が筑を擊った場面は、決意の一撃の象徴として後世に語り継がれた。日本では剣道の「打撃」、武道の「一撃必殺」、雅楽の「擊鼓」など、武と礼の両面で用いられる。擊の字は、迷いを断ち切る決断の一閃、目標を貫く集中力、そして拍子を打って世界に律動を与える芸術的な気魄を象徴する。
構成要素
手+毄(声符・車輪が打ち合う)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で勢いよく打ち撃つ
うつ、せめる、攻撃する
迷いを断つ決断の一閃と、目標を貫く集中力ある気魄。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。