◆ 元の意味(古代)
糸を斧で断ち切る
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KANJI ETYMOLOGY
dan
画数
11画
成り立ち
会意
部首
斤(おのづくり)
分類
常用漢字
糸を斧で截つ姿に由来する、迷いを絶つ決断の字
ORIGIN
正字は「斷」。『説文解字』巻十四上に「斷、截(き)るなり。斤に从ひ𢇍(けい)に从ふ。𢇍は古文絶字なり」とある。すなわち「斤(おの)」と、糸を四たび断つ形を象った「𢇍」(古文の「絶」)とを組み合わせた会意字で、糸束を斧で断ち切る形を示す。白川静『字統』は、𢇍は組糸を斷つ象であり、これに斤を加えて断截の意を強めた字とする。古代では契約を「断金」、誓いを「斷髮」のごとく、糸や髪を切ることが約束や決意の儀礼であり、「断」字はその儀礼性を担った。藤堂明保『漢字源』は声を「段・段・短」と通じ、ぶつりと区切る意を共有するとし、「決断・断絶・判断」など「区切ってはっきりさせる」意の派生を指摘する。『易経』繋辞下伝に「断は剛也」とあり、断は剛毅果敢の徳と解された。日本では新字体「断」が常用化され、本字「斷」は人名用漢字に併存する。「不断・果断・英断」など、迷いを絶って事を決する精神性を象徴し、武士道や禅家でも重んじられた。命名では強い意志と潔さを期す字として、号や雅名に用いられる。
構成要素
𢇍(絶)+斤(会意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
糸を斧で断ち切る
たつ。きる。決める。ことわる
果断と意志の強さを宿し、迷いを断って真っすぐ進む心を象る
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。