◆ 元の意味(古代)
並び立つ者の一方が退き他方に代わる
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KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
12画
成り立ち
会意
部首
曰(いわく)
分類
常用漢字
二人並ぶ者が交代し、新旧の入れ替わりを語って止まぬ字
ORIGIN
『說文解字』に「替は廢、一りに偏らんと欲するなり。竝に从ひ白聲」とあり、許慎は意符「竝(並び立つ二人)」と声符と分析する。古文字は二つの「夫」字を左右に並べた「竝」の下に「曰」あるいは「白」を置いた形で、「並び立つ二人のうち一方が前に出てもう一方が退く」、すなわち交代する場面をそのまま描いた会意字と理解される。白川静『字統』は、古代の祭祀や儀礼において並び立つ祭官が交互に職務を担う「替」の慣行があり、本字はその儀礼的交代を起源とすると論じる。『漢字源』藤堂明保は、声系として「替」「沓」を挙げ、「タイ/トウ」音に「重なって積もる」「下へ崩れる」イメージがあるとし、片方が衰え他方に代わる動的な意味展開を裏付ける。先秦の『書経』『左伝』にすでに「替」が用例として現れ、王朝・人材の交代や、礼の衰廃を語る場面で重要な語となった。漢代以降「替天行道」「興衰廃替」の四字成句に見るように、政治・倫理の盛衰を語る基幹語となる。日本でも「両替」「替え玉」「日替り」のように、生活の細部における入れ替えの語として深く定着した。「衰える」と「新しくする」という両義性を孕む字であり、人名としては節目で生まれ変われる柔軟さや、状況に応じて自分を更新できる人格的成熟を願って用いられる。
構成要素
竝(並び立つ二人)+曰(白/声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
並び立つ者の一方が退き他方に代わる
かえる、かわる、入れ替わる、衰える
節目を捉えて自らを更新する柔軟さ、新旧を結ぶ調整力の印象
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。