◆ 元の意味(古代)
手を加えて改める、入れ替える
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
7画
成り立ち
形声
部首
曰(いわく)
分類
常用漢字
古きを改めて新しきへと替える、夜更けの推移と革新を担う字
ORIGIN
『說文解字』に「更は改むるなり。攴に从ひ丙聲」とあり、許慎はこれを意符「攴(手に棒を持って打つ動作)」と声符「丙」とからなる形声字と分析する。「攴」は鞭や杖で打って働きかける意を示し、「丙」は本来「魚の尾」「祭壇の机」など諸説あるが、ここでは音を仮りる役を担う。両者を合わせて「打って改める」「手を加えて新しくする」が原義となる。白川静『字統』は、「更」が古代王朝において天子が法令や暦を改める「更化」の語に通じ、政治的・宗教的な改革・更新を担う重要語であったと指摘する。『漢字源』藤堂明保は、「コウ」音が「KƏNG」「KENG」など「経て・通り抜ける・置き換える」イメージの語根を持ち、ものを次々に取り替えていく動的な感覚を内包すると述べる。さらに古代中国の夜の時間区分「五更」、すなわち日没から日の出までを五等分した時間呼称も「更」の重要な用法で、夜が次第に深まり時刻が交替していく観念を字に与えた。『漢書』『後漢書』に「更始」「更化」が頻出し、新しい時代の幕開けを宣言する語として政治的に重みを増した。日本でも「夜更け」「更衣」「更生」のように、時間と生命の刷新を語る場面で広く用いられ、変化を恐れず前へ進む積極的な字として尊ばれている。
構成要素
攴(手で打つ)+丙(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手を加えて改める、入れ替える
あらためる、かえる、さらに、夜の時刻、新たに
古きを脱ぎ捨て新たに進む革新の力と、節目を尊ぶ清新な印象
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。