◆ 元の意味(古代)
木立に囲まれた人の住む集落
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KANJI ETYMOLOGY
son
画数
7画
成り立ち
形声
部首
木(き)
分類
常用漢字
木陰に手を寄せ合う集落。日本人の故郷の原風景を抱く字。
ORIGIN
『説文解字』には載らず、後漢以降に成立した俗字とされるが、『玉篇』に「村は聚落なり」と明記され、唐代以降は「邨」と並んで広く用いられた。古字は「邨」で、邑(人の住む土地)と屯(陣営・集まる)から成り、人が屯(たむろ)して集まる村落を表した会意兼形声字である。後にこの「邨」が、木と寸(て)を組み合わせた「村」へと書き換えられた。白川静『字統』は、木は鎮守の杜(神籬・ひもろぎ)を、寸は手を以て養う意を示し、神を祀る木のもとに人々が集まり、互いに助け合って暮らす聚落を表すと説く。藤堂明保『漢字源』はTSUEN系の音から「集まる」「群がる」の語感を読み取り、屯・存・邨と同系とする。日本では古くから「むら」の訓を当て、『万葉集』の「里」「邑」と共に集落を意味する基本語として用いられた。「群(むれ)」と語源を共有し、人や家が群れ寄る場という日本古来の感覚と中国の文字義が見事に重なった。近代以降は行政単位として、また文学・民俗学において「故郷」「共同体」「鎮守の森」を象徴する語として深く定着している。
構成要素
木(鎮守の木)+寸(手・養う)
STROKE ORDER
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MEANINGS
木立に囲まれた人の住む集落
村/むら/集落/田園共同体
鎮守の杜に守られる温かな絆、人と人が支え合う故郷の心。素朴で誠実な人柄を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。