◆ 元の意味(古代)
草木の芽が地を貫いて出る難儀さ、始原の難
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KANJI ETYMOLOGY
ton
画数
4画
成り立ち
象形
部首
屮(てつ)
分類
人名用漢字
土を割って芽生える初草。困難に耐え萌え出ずる生命の字。
ORIGIN
『説文解字』屮部に「屯は難なり。象艸木の初生、屯然として難きなり。屮に从ひ、一を貫く。一は地なり」とあり、象形文字として説かれる。すなわち屮(草の芽)が硬い地(一)を貫き出ようとして撓み、難儀しているさまを描いた字である。白川静『字統』は、屯は草木の発芽の困難と勢いを同時に表す字とし、生命が抵抗に耐えて立ち上がる根源的力動を象徴すると説く。藤堂明保『漢字源』は同系字「鈍」「沌」と並べ、「凝り固まって動きにくい」という共通語感を指摘するが、固まりの中から発する力を含むことに注意を促す。『易経』に屯は六十四卦の第三、「雷雨の動き、満盈なり」と説かれ、万物の始原の混沌と前進を示す。ここから「困難の中の萌芽」と「軍が一所に集まる(駐屯)」の二義が生じた。後者は人や物が地に根を張るように集結することを意味し、「屯田」「駐屯」「屯所」のように軍事・行政用語として定着した。日本語では「たむろ」と訓じ、人が一所に集う情景を表す。命名においては、困難を貫いて生い立つ強さ、芽生えの生命力、人々を集める求心力を象徴する字である。地を割ってなお伸びる—屯は始原の力の文字である。
構成要素
屮(草の芽)+一(地)
STROKE ORDER
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MEANINGS
草木の芽が地を貫いて出る難儀さ、始原の難
たむろする、集まる、駐屯、なやむ
芽生え・根気・困難に耐える生命力
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。