◆ 元の意味(古代)
やまなしの木/神社の社木
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KANJI ETYMOLOGY
to
画数
7画
成り立ち
形声
部首
木(き)
分類
人名用漢字
土に根を張る神の木立。鎮守の杜の聖性を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「杜は甘棠なり。木に従ひ、土声」とあり、もと形声字。本義は山梨・甘棠(やまなし)と呼ばれるバラ科の落葉樹で、『詩経』召南「甘棠」に「蔽芾たる甘棠、剪ること勿れ伐ること勿れ」とあり、周の召公が政を行った樹下として尊ばれた。義符の木は樹木を、声符の「土」は音を表すと共に、土に深く根を下ろす木の意も含み、後世「会意兼形声」と解する説も生まれた。白川静『字統』は、「土」が社の原義(土を盛って神を祀る場)と通じる点を重視し、「杜」を社(やしろ)に植えられる神聖な樹、すなわち神域・鎮守の森を表す字へと意味展開したと説く。藤堂明保『漢字源』はTO系の音から「ふさぐ・閉ざす」の語感を読み取り、「杜絶」「杜門」のように外界との境界を閉ざす意に派生したと注する。日本では「もり」の訓が定着し、神社を取り囲む鎮守の森を「杜」と書く慣習が成立した。仙台「杜の都」や明治神宮の「鎮守の杜」など、樹木と神性が一体化した日本独自の精神風土を表す字として広く愛用される。詩聖杜甫、唐宋八大家の杜牧など姓としても名高い。
構成要素
木(意符)+土(声符・社に通ず)
STROKE ORDER
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MEANINGS
やまなしの木/神社の社木
杜(もり)/鎮守の森/閉ざす(杜絶)
鎮守の森の静謐と神聖、深く根を張る誠実さ。文人杜甫を連想させる学識と詩情も宿す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。