◆ 元の意味(古代)
糸を巻き取る木製の枠車。
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KANJI ETYMOLOGY
waku
画数
8画
成り立ち
会意
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
木で囲い、内なるものを守り整える日本生まれの国字。
ORIGIN
枠は中国古典に出典をもたない日本独自の国字で、『説文解字』『字統』『漢字源』のいずれにも本来の項目はなく、近世以降の日本字書に立項される。構成は「木」と「卆(『卒』の俗字)」から成り、「卒」が「終わる・しめくくる」意を持つことから、木でしめくくり囲う器、すなわち外周を区切る木組みの意を会意的に表す。白川静『字統』は国字の項で枠を取り上げ、糸繰りの「枠車(わくぐるま)」、すなわち糸や綿を巻き取るための木製器具に由来する語であると指摘する。藤堂明保『漢字源』も日本での造字とし、織機や糸巻に用いる木製の四角い枠から、転じて物の外縁・限界・規範を意味する語に展開したと説く。江戸期の和算書・建築書で「枠組み」「枠取り」と用いられ、近代以降は「窓枠」「予算の枠」「枠外」「人材の枠」など、抽象的な区分・制限の語として日本語に欠かせぬ存在となった。中国語に同義字がなく、日本人が生活と職人技から生み出した造字である点に文化的価値があり、規律と保護を併せ持つ穏やかな語感を備える。
構成要素
木(素材)+卆(囲い終える)。日本の国字。
STROKE ORDER
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MEANINGS
糸を巻き取る木製の枠車。
わく。外縁、区切り、範囲、規範。
節度ある誠実さ、人や物を守る包容の姿勢。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。