◆ 元の意味(古代)
穴を塞ぐ木の杭
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
10画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
穴を塞ぐ木の杭。完全に整え塞ぐ、堅実と完璧の字。
ORIGIN
「栓」は『説文解字』には収録されておらず、後漢以降に成立した形声字である。木偏に「全」を音符として組み合わせる。「全」は入と工(または玉)の組み合わせで、欠けることなく完全に揃ったものを意味する会意字(一説には玉が完全な形であることに由来)。藤堂明保『漢字源』は、全の音と「完全に塞ぐ・揃える」の意が栓に転用され、隙間なく穴を塞ぐ木の杭・栓を表すとする。白川静『字統』は、栓が古代の容器・水道・武具などにおいて、隙間を完全に封じる重要な機能を担った道具であり、密閉・完結の象徴であったと説く。中国の古典では『荘子』『淮南子』に栓の語が見え、また武具において矢の根本に詰める栓、酒甕の口を塞ぐ栓など、用途は広い。日本では古来、酒樽の栓、鼓の調緒を留める栓、建築における込栓(こみせん)など、木工技術の中で重要な役割を果たしてきた。込栓は柱と梁を直角に交わらせる継手に打ち込む小さな木片で、これ一本で建築全体の堅牢性が保たれる。現代では「栓」は元栓・血栓・耳栓・消火栓など、流れを止め完全に塞ぐ装置全般を指す常用漢字となっている。木偏は素材を、全は完全・無欠を示し、合わせて「漏れなく完璧に仕上げる」「最後まで整える」という美徳を象徴する。小さな部品でありながら全体を支える、几帳面で完璧主義な責任感を体現する字である。
構成要素
木(材)+全(音符・完全)
STROKE ORDER
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MEANINGS
穴を塞ぐ木の杭
せん。栓、塞ぐもの、密閉する道具
几帳面で完璧主義、最後まで整える責任感
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。