◆ 元の意味(古代)
蚕の食葉となる桑の木
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KANJI ETYMOLOGY
sou
画数
10画
成り立ち
象形
部首
木(き)
分類
常用漢字
養蚕の母なる木。生活と信仰を支えた東方神聖の樹
ORIGIN
『説文解字』叒部に「桑は蚕食する所の木なり。叒・木に従う」とある。上部の「叒(じゃく)」は枝が三方に分かれ茂る象、下部の「木」と合わせて、葉が豊かに茂り蚕の食む樹木すなわち桑の木を象形的に表した字である。白川静『字統』は、叒は若々しい枝葉が三つに分かれ垂れる形で、桑樹特有の葉の繁茂を象ったものとし、桑全体を象形字として位置づける。藤堂明保『漢字源』もこれを支持し、桑は古代農業生活において最も重要な樹木の一つで、葉は蚕に与え、実は食用となり、皮や材も活用された万能の木と説く。古代中国神話では、東方の海上に「扶桑」と呼ばれる神木が立ち、十の太陽がその枝に宿り、毎朝一つずつ昇ってくると伝えられた。『山海経』『楚辞』『淮南子』にもこの扶桑伝説が記され、桑は太陽信仰と結びつく神聖な樹木とされた。さらに「桑梓」の語は故郷を意味し、家郷に桑と梓の木を植えて子孫の生業を願う風習に由来する。日本においても養蚕は国の根幹産業であり、皇后が親しく桑摘みを行う「親蚕儀礼」が古来宮中で続けられてきた。命名に用いれば、家族と地域社会を生活の根本から支える勤勉と豊穣、神聖な祖先信仰につながる古雅な響きを持つ字となる。
構成要素
叒(茂る枝葉の象形)+木
STROKE ORDER
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MEANINGS
蚕の食葉となる桑の木
桑の木、養蚕、扶桑、故郷
勤勉と豊穣、家族を養う温かさ。古雅で神聖な趣
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。