◆ 元の意味(古代)
南方産の常緑神木ナギ
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KANJI ETYMOLOGY
nagi
画数
11画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
熊野の聖樹ナギ。葉脈縦に通る縁結びの神木
ORIGIN
『説文解字』には収録されず、後代の字書および和語表記から確立した字である。木偏に「那(だ/な)」を音符とする形声字で、那は古くは異域・他処の意を持ち、転じて穏やかに広がる音感を持つ字とされる。白川静『字統』では、那に柔らかく広がる意があるとし、梛は南国に自生する常緑樹で、その柔らかな広葉と滑らかな樹姿にちなむと解説する。藤堂明保『漢字源』では、那を「ダ・ナ」と読み、滑らかに伸びる意の音符として、葉が滑らかで縦に裂けにくい木すなわち梛を示す形声字と説く。梛(ナギ)は南方系の常緑高木で、葉は一見広葉樹だが裸子植物に属し、葉脈が縦に並行して走り、葉を縦に引いてもなかなか切れない強靭さを持つ。この特性から「凪(なぎ)」の音と通じ、海の波風が静まる平穏の象徴とされ、また「縁が切れない」「絆が裂けない」縁結びの神木として尊ばれてきた。熊野三山の御神木として知られ、熊野詣の旅人は梛の葉を懐に納めて道中の安全を祈った。春日大社や熊野速玉大社の梛は天然記念物に指定され、千年を経た古木が信仰の対象となっている。命名に用いれば、穏やかに凪いだ心、絆を大切に守る誠実さ、神聖な加護を受けた清らかな存在を象徴する。「なぎ」の音の柔らかさと、神木の格調高さを兼ね備えた、和の美を体現する一字である。
構成要素
木(樹木)+那(穏やかに広がる音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
南方産の常緑神木ナギ
梛、なぎ、神木、縁結びの木
穏やかな凪の心と、絆を守る誠実さ。神聖な加護と和の美
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。