◆ 元の意味(古代)
弦楽器の象形。鳴り響く音楽そのもの
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KANJI ETYMOLOGY
raku
画数
15画
成り立ち
象形
部首
木(き)
分類
人名用漢字
弦楽器の象、響きと喜悦を一身に宿す古雅の一字
ORIGIN
「楽」の旧字体である。『説文解字』に「樂、五聲八音の総名なり。鼓鞞の象に从ふ。木は虡(きょ)なり」と記され、許慎は鼓を木の台に据えた象形と解した。しかし白川静『字統』はこれを大きく改め、樂の上部「幺幺」は糸であり、中央の「白」は弦を張った木の胴を象る、すなわち琴・瑟の類の弦楽器の象形であると論じた。下部の「木」は楽器の本体である共鳴胴を表す。甲骨文・金文においても糸を張った木製楽器の形が確かに見え、白川説は今日広く支持されている。藤堂明保『漢字源』は、ガクの音が「鳴り響く」「揺らぐ」という音感を持つとし、音楽そのものを意味する原語と指摘する。原義は楽器および音楽であり、これがやがて「音楽を聴いて心が和む」意から「たのしむ」「らく」の訓を派生した。『論語』雍也篇に「之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を樂しむ者に如かず」とあり、儒家における樂は単なる娯楽でなく、徳の完成を導く高次の境地を意味する。また『礼記』楽記には「樂は天地の和なり」と記され、宇宙的調和の象徴とされた。日本では新字体「楽」が常用となるが、人名用旧字として現在も愛用される。
構成要素
上部に糸(幺幺)と弦(白)、下部に木(胴)を組む弦楽器の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
弦楽器の象形。鳴り響く音楽そのもの
音楽、楽しみ、安らぎ。新字「楽」の旧字
心満たされる悦び、調和ある豊かな人生。芸術的感性と楽天的明朗さを兼備する古雅な一字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。