◆ 元の意味(古代)
酒を入れる木製の器。祭祀・宴席に用いる
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KANJI ETYMOLOGY
son
画数
16画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
祭祀に酒を満たす木の器、和を醸す慶びの一字
ORIGIN
『説文解字』では「尊」が酒器の象形として収録され、「樽」は後にその木製のものを示すために木偏を加えた累増字である。「尊」は両手で酒壺を捧げる象形で、神前や賓客に酒を奉る尊崇の儀礼を表した。白川静『字統』によれば、もと尊と樽は通用し、青銅器の酒尊(しゅそん)が祭祀の中核器物とされた殷周時代の文物に裏付けられる。木偏を加えた「樽」は、青銅器の酒尊に対し木製の酒桶を区別して指す字として後漢以降に確立された。藤堂明保『漢字源』では、ソンの音は「中身がたっぷり詰まっている」「重々しく据える」音感を伴い、酒を満々と湛える容器の重厚さを表すと述べる。『詩経』小雅に「我に旨酒有り、嘉賓を以て式燕楽せん」と詠まれる宴の場で、樽は人と人とを結ぶ和合の象徴であった。陶淵明の詩「停雲」には「樽を停めて遠人を思ふ」とあり、隔てた友を慕う情感の媒介ともなる。日本では酒樽・醤油樽・味噌樽として食文化を支え、祝言・神事の鏡開きで樽を割る所作は祝祭の核心である。豊穣・和合・歓待・寿祝の象意を備え、人の集まる場の中心に据えられる慶びの一字といえる。
構成要素
意符「木」+ 音符「尊(ソン)」。尊は両手で酒壺を捧げる象
STROKE ORDER
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MEANINGS
酒を入れる木製の器。祭祀・宴席に用いる
樽、酒や醤油を貯蔵する木製容器
豊かに人を集める和合の徳、祝祭的な明るさと寛容さ。満ち足りた人生への祈り
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。