◆ 元の意味(古代)
順序立てて踏み越え通り過ぎる、年月をめぐる
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KANJI ETYMOLOGY
reki
画数
16画
成り立ち
形声
部首
止(とめる)
分類
人名用漢字
歷は止+秝で、整然と並ぶ稲を一歩ずつ踏み越えて行く意。歴史を刻む字。
ORIGIN
『説文解字』止部に「歷は過なり、止に従ひ秝の聲」とあり、足(止)で田畑(秝=禾の並ぶ形)を一歩ずつ踏み越え通り過ぎる意とする。許慎は秝を声符と見るが、白川静『字統』は会意要素も強いと指摘する。秝は禾(稲)を二つ並べた形で、整然と列をなす稲穂、転じて整然と並んだもの・順序を表す。その秝の下を止(足跡)が通過することで、順序立てて経過する、次々と踏み越えていくという原義が成立する。藤堂明保『漢字源』は同源語として「歴(れき)」「暦(れき)」「轢(れき)」を挙げ、いずれも「次々と並んだものの上を通る」「順序立って連続する」というLEK系の音象徴を共有するとする。甲骨文・金文では林+止の形で記され、林の中を踏み分けて進む様を描いたものが原形とされ、後に林が秝に整理された。古典では『書経』『詩経』に「歷山」「歷年」と用例があり、年月を経過する、土地をめぐり歩く、次々と数え上げる、明白に区別するなど多義に展開する。日本では「歴史」「経歴」「歴然」「遍歴」など、時間や空間を順序立てて踏みしめてきた累積を示す語として定着した。新字「歴」は止下の厂を簡略化した俗体で、人名用漢字としては正字「歷」も認められる。
構成要素
厂(がんだれ)+秝(整列する稲)+止(あし)
STROKE ORDER
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MEANINGS
順序立てて踏み越え通り過ぎる、年月をめぐる
経過する、次々と、明らかな、歴史
一歩ずつ着実に歩を進め、確かな足跡と歴史を刻む人。誠実に経験を積み重ね、明晰で揺るぎない判断力を備えた人物となるよう願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。