◆ 元の意味(古代)
二人が密接に並び立つさま。親しみ寄り添うこと。
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KANJI ETYMOLOGY
hi
画数
4画
成り立ち
会意
部首
比(くらべる)
分類
常用漢字
二人が並び立つ形を象り、比較・親和・並列の意を表す古字。
ORIGIN
『説文解字』比部に「比、密なり。二人に从ふ」とあり、許慎は人が二人ぴたりと寄り添う様を字源と捉えた。甲骨文・金文の「比」は、いずれも「人」を二つ横並びにした形で、後ろ向きの人「人」が並ぶ姿を表す。これに対し前向きに並ぶ「从(従)」とは方向が逆で、両者は対をなす造字法をとる。白川静『字統』は、古代の祭祀において祖霊を祀る際に並列して並ぶ参列者の姿を字源とし、密接な親和、ひいては比較の意が派生したと説く。藤堂明保『漢字源』は「ヒ」音を「並」「並ぶ」「ぴたりと付く」の意の音核とし、「批(おす)」「庇(かばう)」と同系の語族を構成するとした。古典では『詩経』に「比」を「親しむ」意で用いる例が多く、『論語』にも「君子周して比せず、小人比して周せず」と派閥を結ぶ意で見える。後世「比較」「比例」「比類」など並べる行為一般を表す語に発展した。日本では「比叡(ひえい)」「比良(ひら)」など地名にも用いられ、和やかに並び寄り添う美しさを伝える。命名に用いると、人と調和し共に並び立つ協調性、比類なき個性の両義を表現する。
構成要素
二つの「匕(後ろ向きの人)」を並べた会意。
STROKE ORDER
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MEANINGS
二人が密接に並び立つさま。親しみ寄り添うこと。
比べる、ならべる、たぐい。比較・比例・比類など並列概念を表す。
★人と調和し並び立つ協調性、または比類なき個性を願う字。古来地名にも愛用。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。