◆ 元の意味(古代)
淀んだ水・小さな池
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KANJI ETYMOLOGY
o
画数
6画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水と于を合わせ、淀んで濁った水を表す形声字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「汚、薉也。一曰、小池為汚。从水於聲」とあり、許慎は汚を「薉(よごれ)なり」と訓じ、別義として「小さな池を汚という」と注する。水を意符、于(または於)を音符とする形声字である。白川静『字統』によれば、于は曲がる・行き渡らないの意を含み、汚は水が流れず一所に淀んで濁る情景を表す。すなわち本義は「淀んだ水たまり」であり、そこから転じて「けがれる・よごれる」の意となった。藤堂明保『漢字源』も、汚の語源には「窪んで澱む」というニュアンスがあり、流れを失った水が悪臭や汚濁を生むことから道徳的「汚穢」の意に拡張されたと述べる。古代中国では清流を尊び、淀みを忌避する思想が強く、汚は道徳的堕落・腐敗の象徴ともなった。『論語』『孟子』には「汚吏」「汚行」など、不正や腐敗を示す語が多い。日本でも汚は「けがれ」「よごれ」を意味する常用字として日常語に深く定着しているが、否定的語感が極めて強く、人名にはまったく用いられない。漢字の意味世界における「清浄」と対をなす陰の極であり、清流・流動・刷新の重要性を逆照射する字でもある。
構成要素
氵(水)+于(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
淀んだ水・小さな池
けがれ・よごれ・きたない
★命名には絶対に用いない。否定的意味の代表字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。