◆ 元の意味(古代)
泉が湧き出る、湯が煮え立つ
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KANJI ETYMOLOGY
futsu
画数
8画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
湯気を立て勢いよく湧き立つ、熱と活力の字
ORIGIN
『説文解字』水部に「沸は畢沸、濫泉なり。水に从い弗聲」とあり、本義は地下から勢いよく湧き出す泉、また水が熱せられて湧き立つさまを指す形声字。白川静『字統』は「弗」を払い除ける意の音符とし、水中の不純物を弾き飛ばすように勢いよく沸き立つ動的な水の様態を表すと解説する。藤堂明保『漢字源』は「弗」を「左右に払いのける・激しく動く」音符兼意符と取り、水が激しく上下に動いて泡立つ「沸騰」の動を本義とする形声字と分析する。『詩経』大雅・蕩篇「如沸如羹」は政治の混乱を煮え立つ釜に譬えた名句、『孟子』にも「水之沸」が活発な動勢の比喩として登場する。仏典では「八熱地獄」の苦の表現にも用いられ、強い熱量のイメージを担う。日本では古来「わく」と訓じ、温泉や釜の湯が湧き立つ生活実感に密着した字として親しまれてきた。「沸騰」「煮沸」「沸点」など現代語でも熱と活力を象徴する。名前に用いる例は稀だが、字義としては内に秘めた熱情、尽きせぬ活力、勢いよく湧き出る才能、清新な泉のごとき創造力を象徴する字となり、情熱的で生命力溢れる人物像を託せる。
構成要素
氵(水)+弗(音符・払い除ける)
STROKE ORDER
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MEANINGS
泉が湧き出る、湯が煮え立つ
沸く、沸かす、沸騰、勢いよく湧き立つ
内に熱き情を湛え、尽きぬ活力で湧き立つ人
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。