◆ 元の意味(古代)
駅馬が駆けて伝送する。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
20画
成り立ち
形声
部首
うま
分類
常用漢字
勢いよく上がる。
ORIGIN
説文解字に「騰、傳也。从馬、朕聲」とあり、本義は駅伝において馬を交替で駆り、書信や物資を急速に伝達することにある。意符「馬」は駅馬の疾走、声符「朕」は古く「のぼる・差し上げる」の意を兼ねた語であり、両者の結合により「馬が勢いよく駆け上がる」「気勢が立ちのぼる」の語感が形成された。白川静『字統』は、朕に「持ち上げる」「上方に差し出す」の意があり、それが馬の躍動と結合して「あがる」「のぼる」という上昇の動詞義を成立させたと述べる。藤堂明保『漢字源』は語根 *təng- を「高くつき上げる」音象徴語と捉え、「登」「謄」「藤」と同系で、いずれも「上方へ立ち上がる」語族を構成すると説く。詩経・大雅に「四牡騰騰」と見え、四頭の駿馬の躍動を歌い、また漢代以降は「騰躍」「飛騰」「沸騰」など気・水・物価の上昇を一語に集約する語へと展開した。日本でも騰貴・暴騰など経済語のほか、「龍騰」「鵬騰」と用いれば天翔ける気概を象る。
構成要素
馬+朕(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
駅馬が駆けて伝送する。
あがる。のぼる。さかんに上昇する。
★勢いよく上昇し躍進する象。雄飛・栄達を願う命名にふさわしい雄渾の字である。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。