◆ 元の意味(古代)
原本を忠実に書き写す。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
17画
成り立ち
形声
部首
げん
分類
常用漢字
原本を忠実に書き写す、記録と継承の文字。
ORIGIN
「謄」は形声文字で、意符の「言」と音符の「朕(チン/トウ)」から構成される。許慎『説文解字』言部には「謄は迻書なり。言に従ひ朕声」と記され、「迻書(いしょ)」とは書き移すことであり、本義は「文書を写し取る」「原本を別の紙に書き写す」ことである。「朕」は「天子のわれ」の意で知られるが、白川静『字統』ではもと舟に水が漏れる隙間や舟を継ぎ合わせる縫い目を表す字であり、「継ぎ目」「つなぐ」という根本義を持つと述べる。したがって「謄」は、原本と写本の間に言葉を介してつなぎ目をつくる、すなわち忠実に内容を継承する行為を意味するという。白川はこの解釈を踏まえ、古代の官庁における文書管理や経典の伝写において「謄」が果たした重要な役割を論じている。藤堂明保『漢字源』では、「朕」が「上下にぴったりとつなぎ合わせる」という核義を持ち、「謄」は「言葉や文字を原本にぴったり合わせて写す」意であると説明される。古典では「謄写」「謄録」のように、公式文書の正確な複製を表す語として用いられた。日本では戸籍法の「謄本」が代表的であり、原本の内容をそのまま書き写した正式な写しを意味する。命名にはほとんど用いられないが、字義は「正確さ」「忠実な継承」を象徴する。
構成要素
言(ことば)+朕(音・つなぐ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
原本を忠実に書き写す。
うつす、書き写す、謄本。
★正確さと誠実さで、価値ある記録を継承する人に。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。