◆ 元の意味(古代)
水を注ぎ加える、足し加える。
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KANJI ETYMOLOGY
ten
画数
11画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水を注ぎ足すように、寄り添い助け、彩りを加える優しさ。
ORIGIN
「添」は氵(水)と「忝(てん)」を組み合わせた形声文字である。許慎『說文解字』には収録されず、後世の字書『廣韻』『集韻』に見え、「益すなり、加へるなり」と注される。「忝」は「天+心」で、本来は天意を恐れ慎む意を持ち、ここでは音符として「テン」の音を担う。白川静『字統』は「添」を「沾(うるおす)」の異体・後起字と捉え、水が物に触れて潤いを与え、さらに加わる作用を示すとする。藤堂明保『漢字源』は「忝」の音「テン」が「加える・寄せる」の語族に属し、既にあるものに新たに何かを足し加える働きを示すと説明する。古典では「添酒」「添香」「添華」など、本来あるものに彩りや風味を一層加える美的行為に用いられ、日本では「添え物」「介添え」「寄り添う」など、控えめでありながら本体を引き立て支える優しさの語として愛された。和歌や物語では、男女が共に過ごすさまを「添い遂げる」と表現し、深い愛情と一体感を象徴する重要語となっている。名づけでは、人に優しく寄り添い支える慈愛、控えめな美徳、相手を引き立てる思いやりの心を願う字として、特に女児名で人気を集めている。
構成要素
氵(水)+忝(音符・加える意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水を注ぎ加える、足し加える。
そえる、そう、付け加える。寄り添い助けること。
★人に寄り添う慈愛と思いやり。相手を引き立てる控えめな美徳を願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。