◆ 元の意味(古代)
水が広く果てしなく満ち広がること
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KANJI ETYMOLOGY
man
画数
14画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水と曼から成り、水が広く果てしなく満ち広がるさま、転じてそぞろに気の向くままの意を表す
ORIGIN
『説文解字』水部に「漫は水を以て灌ぐなり。水に従ひ曼聲」とあり、もとは水を注ぎかける意であった。段玉裁は「漫は水の漫衍たるなり、広く満ち広がるなり」と本義の発展を説く。白川静『字統』は、曼は目を長く引き伸ばす形で「長く伸びる」「広く及ぶ」意を含み、漫は水が長く広く満ち広がるさまを声符に託したと説く。曼には「美しく長い」「ゆったりと広がる」の含意があり、漫もまた「水がゆったりと広く満ちる」優美と豊満を兼ねる字となるとする。藤堂明保『漢字源』は、曼の声系(漫・慢・蔓・幔)には「だらりと広がる」「ゆるくのびのびと広がる」共通義があり、漫は「水が果てしなく広がる」現象を本義としつつ、転じて「だらしなく」「とりとめもなく」「気の向くままに」へ意味が拡大したと分析する。古典では『荘子』に「漫衍」、『楚辞』に「漫漫」として、果てしない広がりや時の悠久を表す語として用いられた。後世「漫筆」「漫遊」「漫談」「散漫」など、束縛されぬ自由な精神の表現に多用された。日本では江戸期の俳諧で「そぞろ歩き」「漫吟」と用いられ、近代には「漫画」が独自の芸術ジャンルとして確立した。名前用字としては、自由な精神、広い心、ゆったりとした包容力を込めて女児名にまれに用いられる
構成要素
氵(水)+曼(マン・長く広く伸び広がる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水が広く果てしなく満ち広がること
みだりに、そぞろに、漫然、漫画、散漫
自由な精神、広い心、ゆったりとした包容力
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。