◆ 元の意味(古代)
川の名、しっとりと潤う
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KANJI ETYMOLOGY
ju
画数
17画
成り立ち
形声
部首
水(さんずい)
分類
—
しっとりと潤す水。恵みと柔らかさを宿す字。
ORIGIN
「濡」は水(氵)を意符、「需」を音符とする形声文字である。『説文解字』水部に「濡は水なり、涿郡故安より出づ」と載り、本来は河北を流れる川の名であったが、後に「需」の持つ「待つ・しっとりと留まる」意と結びついて「うるおう・ぬれる」の意で広く用いられるようになった。藤堂明保『漢字源』は音符「需」を「雨を待つ・とどまる」とし、水分がじっくりとしみ込む様を核義とする。白川静『字統』は「需」を雨乞いの呪儀の象とし、天から降る潤いの水を希求する祭祀的背景を指摘する。『易経』需卦の彖伝「需、須也、険在前也」と「待つ」意で用いられるのも同根。『荘子』『礼記』に「濡」が「うるおす・教化する」の比喩で頻出し、後世「濡染(じゅぜん)」(よい影響を受ける)、「濡筆(じゅひつ)」(筆を墨にひたす)など文雅な熟語を生んだ。諸橋轍次『大漢和辞典』に詳しい用例を収録。
構成要素
氵(水)+需(待つ・潤う音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
川の名、しっとりと潤う
ぬれる、うるおう、潤す、留まる
雨が大地を潤すように、人の心にじんわりと染み入る優しさと教養を持つ人へ。柔らかな感性で周囲を潤す願い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。