◆ 元の意味(古代)
犬のように単独で行動する。
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KANJI ETYMOLOGY
doku
画数
9画
成り立ち
形声
部首
けものへん
分類
常用漢字
ひとりだけ。独立・独自・孤独の意。
ORIGIN
「独」は旧字「獨」の新字体で、犬(犭)を意符、蜀(ショク)を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』犬部に「獨は犬相得て鬬ふなり、羊は群を為し犬は獨を為す」と記し、羊が群れをなして暮らすのに対して犬は単独で行動する性質を持つことから、ひとりであるさまを表したと述べる。許慎の解は犬の生態観察を踏まえ、字義の根拠を自然観に求めた点で示唆的である。白川静『字統』は、蜀が芋虫の象形で、犬と組み合わせた獨は犬同士が獲物を奪い合って単独で行動するさまを示すと解する。白川はさらに獨が「老いて子のなき者」を指す古語として用いられ、社会から孤立した人々を指す福祉的概念に発展した経緯を詳述し、孟子の「鰥寡孤獨」をはじめ古典の用例を豊富に引く。藤堂明保『漢字源』は、蜀の音ドクdokuが「ひとつにまとまる」系列に属し、獨は他から離れて自らひとつにまとまる存在を表すと分析する。藤堂は独立・独自・独創・孤独・独裁など現代語の用例を整理し、自立と孤立という両義性を備える点を指摘する。命名では自立心・独自性を称える字として独歩・独人など男児名に用いられる。
構成要素
犭+虫
STROKE ORDER
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MEANINGS
犬のように単独で行動する。
ひとり、独立。
★独立独歩。自立した個性。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。