◆ 元の意味(古代)
光を放つ玉
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
玉(たまへん)
分類
—
光を放つ玉を意味し、内なる輝きを名に託す稀少な一字。
ORIGIN
『説文解字』には収録されず、後代の字書『集韻』『類篇』に「珖は玉の名」と記される比較的新しい字。声符「光」をとり、文字通り光り輝く玉を指す形声字である。藤堂明保『漢字源』は「光」を「火を高く掲げる」の原義から「明るく輝く」の意とし、玉の光沢を強調する字として位置づける。白川静『字統』には立項が薄いが、光の系列字として玉光を表すと推察される。中国古典での用例は乏しく、主に人名・字号として愛用されてきた。日本では人名用漢字には含まれないものの、「光」の通用字として古くより用いられ、近代以降「珖太郎」「珖一」など男児名に、また女児には「珖子」「珖音」などとして見られる。諸橋轍次『大漢和辞典』にも玉名として収録される。落合淳思は声符「光」の象形(人が火を頂く形)から、人徳が光となって表れる玉と象徴的に解しうると指摘する。
構成要素
玉(意符:玉) + 光(声符:輝き)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
光を放つ玉
輝く玉、光を含む玉
内なる才や徳が光となって自然に外に表れ、周囲を明るく照らす人になるようにとの願い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。