◆ 元の意味(古代)
ひさご、ふくべ。瓢箪およびその実から作る容器。
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KANJI ETYMOLOGY
hyou
画数
16画
成り立ち
形声
部首
うり
分類
—
ひさご一杯、清貧と飄逸の徳。
ORIGIN
「瓢」は「瓜」を意符、「票(䕳)」を声符とする形声文字で、ひさご・ふくべと訓じ、ウリ科の蔓性植物の実、また実を乾燥させて作る器を指す。許慎『説文解字』瓜部に「瓢、蠡なり。瓜に从ひ票に声す」とあり、蠡(れい、ひさごを割って作った杓)と同義としている。古代中国では瓢は最も身近な容器であり、水を汲み酒を飲む素朴な道具として重んじられた。白川静『字統』は、瓢は孔子の高弟顔回の「一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り、人其の憂に堪えざるも、回や其の楽を改めず」(論語・雍也)の故事によって、清貧に甘んじる賢者の徳を象徴する字となったと述べる。声符の「票」は軽く飛び舞う意を持ち、瓢が水に浮かび軽やかである様、また仙人が瓢を腰に下げて飄然と世を渡る姿と通じる。藤堂明保『漢字源』は、ヒョウの音が「飄(ひるがえる)」「漂(ただよう)」と同系で、軽く宙を漂うものを表す音象徴を持ち、瓢の中空で水に浮かぶ性質と一致するとする。日本では豊臣秀吉の馬印「千成瓢箪」、また茶人や俳人が瓢を愛玩した文化が知られ、簡素にして縁起の良い吉祥の器として親しまれた。
構成要素
票 + 瓜
STROKE ORDER
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MEANINGS
ひさご、ふくべ。瓢箪およびその実から作る容器。
ひさご、ひょうたん、ふくべ、軽くひるがえる。
★清貧に楽しみ、飄逸自在に世を渡る器量。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。