◆ 元の意味(古代)
火の粉が舞い上がるさま。
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KANJI ETYMOLOGY
hyou
画数
11画
成り立ち
会意
部首
しめす
分類
常用漢字
火の粉が高く舞い上がる軽やかさ。後に紙片・しるしの意となる字。
ORIGIN
「票」はもと「火」と「票(覀+示)」の上部とから成る会意文字である。許慎『説文解字』火部には「票、火飛也。从火、䙴聲」(旧字「熛」に通ず)と記され、火の粉が高く舞い上がるさまを意味すると説く。すなわち「票」の原義は、燃え上がる火の粉が空中を軽やかに飛び舞う情景にある。白川静『字統』では、上部の「覀(覆いの形)」と下部の「示(祭卓)」とから成り、本来は祭祀において軽やかに舞い上がる火炎の様を象徴する字とし、転じて軽く飛ぶもの一般、さらには紙のような薄く軽い物体を表すに至ったと解する。藤堂明保『漢字源』は、「票」の音が「ひらひらと軽い」意を持ち、火の粉・木の葉・紙片など、薄く軽やかに飛ぶものすべてを包含する語感を備えていると述べる。後世、紙の発明とともに「ふだ」「しるし」「証書」の意で広く用いられるようになり、「投票」「伝票」「票決」など、近代社会の制度を支える重要語に発展した。日本では事務的・記号的な印象が強く、命名にはほとんど用いられないが、字義としては「軽やかさ」「明るさ」「上昇する勢い」を含む字である。書道では字形の均整と上下の対比が美しく、装飾的にも好まれる字とされる。
構成要素
覀+示
STROKE ORDER
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MEANINGS
火の粉が舞い上がるさま。
ふだ。証書。投票。
★命名にはまれな字。軽やかさや上昇の意はあるが、事務的な印象が強い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。