◆ 元の意味(古代)
新しいいのちが生まれること、出産。
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KANJI ETYMOLOGY
san
画数
11画
成り立ち
形声
部首
うまれる
分類
常用漢字
新たないのちを産み出し、富を生む。
ORIGIN
「産」は「生」を意符、「彦(の省形・产)」を声符とする形声文字で、もとは新しいいのちを生み出すこと、転じて物や財を作り出すことを意味した。許慎『説文解字』生部に「産、生まるるなり。生に从ひ彦の省声」とあり、本義は出産すなわち子が生まれ落ちる行為そのものを指す。白川静『字統』は、産は「生」が植物の発芽を表すのに対し、人間や動物の産育・誕生に特化した字であり、声符に「彦(うつくしき若者)」を含むことから「美しく整った形で生まれ出る」という礼儀的・祝祭的な含意を持つと解説する。古代において出産は氏族の存続を保証する最重要事であり、産屋(うぶや)を建て、産神を祭る習俗が東アジア各地に共通して見られた。藤堂明保『漢字源』は、サンの音が「散(ひろがる)」「燦(きらめき広がる)」と同系で、新たに生まれて世に広がり出るという音義を持つとし、後に「産業」「物産」「資産」「特産」のように、人間の労働によって生み出される財貨にまで意味が拡張されたと述べる。日本では「お産」「産む」「産湯」「産声」など、誕生にまつわる神聖な語彙の中核を担い、また「国産」「土産」のように土地が生み出す豊かさを表す語にも用いられる。命名には豊かな実りと新生の喜びの象徴として愛される。
構成要素
彦(省) + 生
STROKE ORDER
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MEANINGS
新しいいのちが生まれること、出産。
うむ、うまれる、つくりだす、財産、土地のうみだすもの。
★新たないのちと豊かな実りを生み出す、創造の力。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。