◆ 元の意味(古代)
壺の口から滴る、いわれ、よる。
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KANJI ETYMOLOGY
yu
画数
5画
成り立ち
象形
部首
た
分類
常用漢字
事のいわれ・経路を示す字。理由と来歴を背負う知的な印象。
ORIGIN
「由」は『説文解字』には正篆としては立てられておらず、古文・籀文(ちゅうぶん)に関連字が見える。許慎は「由」をしばしば「𠧪(ゆう)」と関連づけ、瓜の蔓のひとつから派生して伸びる様、転じて「よる」「よって」「いわれ」の意を生ずるとした。藤堂明保『漢字源』は、「由」を口の細い瓢(ひさご)あるいは壺の象形とし、中身が一筋の口を「経て」流れ出る形から、「経由する」「いわれ」「理由」の意が生じたと説く。白川静『字統』では、「由」は油の初文であり、油を入れる小口の壺の象形であるとする。さらに、油は神饌の重要な要素であり、油壺の小口を経て滴るその一筋の流れが、ものごとの「いわれ」「経路」「ゆえん」を象徴するに至った。すなわち「由」は単なる経過の語ではなく、起源を辿る精神性を含んだ字である。古典では『論語』に「民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず」と用いられ、人の歩む道筋・拠り所を示す。日本では「よし」「よる」と訓じられ、由緒・由来・自由など、ものごとの根拠と自在さを兼ね備えた字として親しまれてきた。命名では特に女子名に多く、「由(ゆ)」「由美」「由香」など、清楚で由緒正しい印象を与える。
構成要素
壺の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
壺の口から滴る、いわれ、よる。
よし。理由。よる。経由する。
★由緒正しく、自分の意志で歩む人生。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。