◆ 元の意味(古代)
犠牲を蓄え田で養うこと。
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KANJI ETYMOLOGY
chiku
画数
10画
成り立ち
会意
部首
た
分類
常用漢字
田に蓄えを積み、家に養い育てる字。
ORIGIN
『説文解字』に「畜は田畜なり。淮南王(劉安)の説に、玄田を畜と為す」とあり、許慎は「玄」と「田」とから成るとし、田に蓄える穀物の意と解する。さらに「魯郊禮畜は、田に積むを謂ふなり」と引いて、田で得た穀物を貯えることが本義であると述べる。白川静の『字統』はこの俗解を退け、甲骨文・金文の字形は紐を巻いた腸(玄)と田畑とを組み合わせた象形に近く、犠牲として田神に供える臓物を意味するとし、そこから家畜を「養い貯える」義へと転じたと説く。すなわち犠牲を「ためる」「やしなう」のが原義であり、神事と農耕の結合した字であるとする。藤堂明保の『漢字源』は、畜は「田+玄(細い糸)」の会意で、田で細々と長く貯え養う意を表し、チクの音は「蓄」「築」と同系で「ためる・かさねる」のニュアンスを共有すると説明する。後世、家畜・畜産・牧畜のように獣を養う義に偏り、また「畜生」のように卑語にも用いられた。一方で「貯畜」「蓄積」と通じ、財や徳を蓄える徳目としても用いられる。命名では卑俗的含意のため避けられるが、字源的には田を耕し命を養う豊かさを象る字である。
構成要素
玄+田
STROKE ORDER
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MEANINGS
犠牲を蓄え田で養うこと。
養う、家畜、たくわえる。
★命名には適さない(卑俗的含意)
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。