◆ 元の意味(古代)
石を投げる兵器、投石機。
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
いし
分類
常用漢字
石を投げ放つ投石機。後に火砲を意味するようになった字。軍事性が強く命名忌避字。
ORIGIN
「砲」は形声文字で、意符「石」と声符「包」からなる。許慎『説文解字』には収録されず、後出の字書類に至って「砲、機石なり」とあり、もとは敵城に石を投擲する大型攻城兵器、すなわち投石機を本義とした。包はもと胎児を包む形を描く字で「外を覆い包む」「中に蓄える」の語感を担う声符である。白川静『字統』は、砲が中国宋代における火薬の発明と普及に伴って、石を投げる「機石」から、火薬で弾丸を発射する「火砲」「大砲」へと意味の中心を移していった経緯を論じる。本字はもと「礮」「拋」とも書かれ、後世「砲」字に統一された。日本でも戦国期以降、種子島渡来の鉄砲・大筒の登場により「砲」の字は近代軍事の中核語となり、「鉄砲」「砲術」「砲兵」など多くの熟語を生んだ。藤堂明保『漢字源』は形声文字とし、包声系(抱・胞・泡など)が「中に物を含み、外を覆って包む」共通義を担うとし、砲は「石・弾丸を筒の中に包み込んで放つ兵器」の本義をもつとする。命名では戦闘・破壊を強く連想させるため原則として用いられず、力士の四股名や歴史人物の異称に稀に見られる程度である。
構成要素
石+包
STROKE ORDER
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MEANINGS
石を投げる兵器、投石機。
砲、大砲、火器。
★命名忌避字。軍事・破壊の含意が強く用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。