◆ 元の意味(古代)
亡父を祀る親廟。
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KANJI ETYMOLOGY
ne
画数
9画
成り立ち
形声
部首
しめすへん
分類
人名用漢字
亡き父を祀る御霊屋。親しみ近き祖先への敬慕を表す字。
ORIGIN
「祢」は意符の「示」と音符の「爾」とから成る形声文字で、本字は「禰」、その俗体・略字が「祢」である。許慎『説文解字』示部には「禰、親廟也。从示、爾聲」と記され、亡父を祀る親廟、すなわち最も身近な祖先である父の御霊屋を意味すると説く。古代中国の宗廟制度では、遠祖を祀る廟と父を祀る廟を区別し、後者を「禰」と呼んで特別に親しみと敬慕を込めて祭った。白川静『字統』では、「爾」がもと美しい花の象、あるいは華やかに飾られた依代を表すと解し、「禰」とは華やかに飾って亡父の霊を迎える親愛なる祭儀の字であると述べる。すなわち単なる祖先祭祀ではなく、最も近しい親への情愛と尊敬が込められた字である。藤堂明保『漢字源』は、「爾」の音に「近い」「身近」の意があり、遠い祖先ではなく身近な父を祀る廟を表すと解説する。日本では人名漢字として認められ、「祢々(ねね)」「祢宜(ねぎ)」など、神社の神職や愛らしい響きの女児名にも用いられる。豊臣秀吉の正室「ねね(北政所)」の通用字としても知られ、優しさと由緒を兼ね備えた字として親しまれる。
構成要素
示+爾
STROKE ORDER
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MEANINGS
亡父を祀る親廟。
祖先の霊屋。神官(祢宜)。
★親への敬愛を忘れず、慎ましく由緒ある人柄に育つよう願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。