◆ 元の意味(古代)
禾がまばらに生える。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
12画
成り立ち
形声
部首
のぎへん
分類
人名用漢字
禾の生育がまばらで数少ない様、転じて稀少・希有の価値を表す字。
ORIGIN
「稀」は形声文字であり、意符の「禾」と音符の「希」から成る。『説文解字』禾部には「稀、疏也。从禾、希聲」と記され、禾穀がまばらに生えていて密でない様を本義とする。許慎は穀物の疎密を観察し、そこから「まれ・少ない」の抽象概念を導いた。白川静『字統』は、「希」を布の織目の粗い形(爻と巾の合字)とし、織物の目が粗く透ける様と禾の疎らさが共鳴して「まばら・まれ」の意を成すと説く。白川はさらに、「希」が「ねがう」意を持つのに対し、「稀」は具体的な疎密の状態に限定される使い分けがあると指摘する。藤堂明保『漢字源』は「希」を「目があらい・少ない」と注し、「稀」を「禾の生え方がまばらで、めったにない」と定義する。藤堂は「稀少」「稀有」「古稀」など熟語を挙げ、特に杜甫の詩句「人生七十古来稀」から「古稀」が七十歳の祝賀を指す重要語となった経緯を解説する。日本では命名用漢字に含まれ、ありふれぬ独自の価値、貴重な存在を願って多く用いられる。女児名に特に好まれる傾向がある。
構成要素
禾+希
STROKE ORDER
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MEANINGS
禾がまばらに生える。
まれ。めったにない。
★ありふれぬ独自の価値を放つ存在。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。