◆ 元の意味(古代)
土を掘り下げた住居。
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KANJI ETYMOLOGY
ketsu / ana
画数
5画
成り立ち
象形
部首
あなかんむり
分類
常用漢字
土を掘り下げた住居、人が身を寄せる空間を表す字。
ORIGIN
「穴」は土に掘り下げた竪穴の住居を象った象形字である。許慎『説文解字』穴部には「穴は土室なり。宀八に从ふ。凡そ穴の屬は皆穴に从ふ」とあり、屋根のある土の部屋、すなわち古代人の竪穴住居をかたどると説く。白川静『字統』は、穴を地に掘り下げ屋根をかぶせた住居の象形と見、原始の人々が大地に身を寄せて暮らした実態を写す字であると解する。白川はまた、穴は単なる物理的くぼみではなく、神霊の通う場、霊魂の出入りする隘路として宗教的意味を帯び、墓室や祭祀の場としても理解されてきたと指摘する。藤堂明保『漢字源』はこの字を「地中をうがってくぼませた穴」と解し、八は左右に開く形を示すとし、穴は「住居」「うがった空所」「隠れひそむ所」の意を持つとする。後に「穴居」「洞穴」「巣穴」と用いられ、奥深いものや潜む場の意ともなった。漢字部首「あなかんむり」の元として、究・空・突・窓など多くの字を生む基礎字でもある。命名には穴単独では用いにくいが、字源としての重要度は極めて高い。
構成要素
宀+八
STROKE ORDER
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MEANINGS
土を掘り下げた住居。
あな、穴、すきま、欠け。
★ 命名忌避字。深く奥まる原初の住処を表す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。