◆ 元の意味(古代)
厚い。情誼が篤い。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
jiku
画数
8画
成り立ち
形声
部首
たけ
分類
人名用漢字
情厚く誠実な様、また天竺(インド)を指す字。
ORIGIN
「竺」は「竹」を意符、「二」を声符とする形声文字とされる。『説文解字』巻十三「二部」に「竺、厚也。从二、竹聲」とあり、許慎は字形分析を「竹声」とし、本義を「厚し」とする。声符「二」は「篤」「竺」に通じ、藤堂明保『漢字源』では「竺」を「篤」の古字とし、情誼が厚く誠実であるさまを表す本義義素を共有すると論じる。白川静『字統』は「竺」を「篤」の異体・原字と捉え、上下を支え重ねて篤実とする意を示すと解し、儒教思想における「篤行」「篤敬」と通底する徳目を象徴する字としての位置を述べる。古典では『書経』に「竺信」、『詩経』に「篤」と通じる用例が見え、いずれも厚く誠実な徳を称える文脈である。さらに後代、仏典の漢訳に際してインド国名 Sindhu の音写「身毒」を雅化して「天竺」と表記する慣用が定着し、ここから「竺」は印度・仏教の代名詞ともなった。「竺学」「竺典」(仏典の意)など仏教関連語に用例が多い。日本では人名用漢字として認められ、「竺也(あつや)」「竺信(あつのぶ)」など、誠実篤実な人格を願う命名に用いられるほか、僧名・雅号にも好まれる字である。画数八画で字面も柔らかく、男児名に上品な印象を与える。
構成要素
竹+二
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
厚い。情誼が篤い。
あつい。誠実。天竺(インド)。
★篤実・誠実、温厚で信頼される人物像を象徴する。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。