◆ 元の意味(古代)
竹で編んだ柄のないかぶり笠。
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KANJI ETYMOLOGY
ryuu
画数
11画
成り立ち
形声
部首
たけ
分類
人名用漢字
雨や日差しを覆う、竹で編んだかぶり笠を表す字。
ORIGIN
「笠」は「竹」を意符、「立」を声符とする形声文字である。『説文解字』巻五「竹部」に「笠、簦無柄也。从竹、立聲」とあり、許慎は柄のない簦(とう、覆い傘)すなわち頭にかぶる笠を本義と注する。声符「立」は人が地に立つ象形で、藤堂明保『漢字源』は「立」を「動かずに据える」意とし、頭上に据え置く形の笠と意味的にも調和すると説く。白川静『字統』は、笠が古代の農夫・旅人・隠者・武士に至るまで広く用いられた実用具・儀礼具であった点を重視し、雨を凌ぎ日を遮る生活必需品として、また旅路を象徴する詩歌的アイコンとして字義の広がりを論じる。古典では『詩経』小雅「無羊」に「何蓑何笠」の句があり、農牧の風景に欠かせぬ装具として描かれる。日本においては「菅笠」「網代笠」「市女笠」「三度笠」など多様な笠が発達し、芭蕉「夏草や兵どもが夢の跡」前後の旅装、虚無僧の天蓋笠、巡礼の同行二人笠など、文化的象徴性が極めて高い字である。地名・苗字にも「笠原」「笠井」「三笠」など多数見られ、人名でも「笠」一字で「りゅう」、また「みかさ」「こうりゅう」と読む例がある。慶事吉祥の含意は薄いが、清貧・行脚・風雅の趣を伴う雅字として用いられる。
構成要素
竹+立
STROKE ORDER
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MEANINGS
竹で編んだ柄のないかぶり笠。
かさ。雨や日除けの笠。
★旅・風雅・清貧を象徴、地名苗字に多用。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。