◆ 元の意味(古代)
精白されていない粗い米。
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KANJI ETYMOLOGY
so
画数
11画
成り立ち
形声
部首
こめ
分類
常用漢字
精白前の粗い米、転じて粗野を表す字。
ORIGIN
『説文解字』米部に「粗は疏なり。米に従ひ且聲」とあり、精白されていない粗い米を本義とする。許慎は形声字として米偏が素材を、且が音を担うと分析した。白川静『字統』では、且は祖先を祭る位牌・俎(まないた)を象る象形字で、ここでは音符として用いられ、十分に磨いていない、表面が粗く糠の残る米を表すと解する。古代中国では米の精白の度合いによって品質を区別し、最上を「粹」、中等を「米」、粗悪を「粗」と称した。粗米は身分の低い者の食、あるいは凶年の備蓄食として位置づけられた。藤堂明保『漢字源』では、且の音符が「重ねて荒く積む」意を含み、粒の整わない、あらい状態を示すとする。後世、米以外にも布・材木・態度・言葉など、整わず粗野なものを広く指すようになり、「粗布」「粗材」「粗言」「粗野」「粗末」などの語が生まれた。一方で、自分の物を謙遜して「粗品」「粗茶」と呼ぶ慎ましやかな表現にも転用され、東アジア文化圏の謙譲表現に深く根を下ろした。日本では「あらい」「ほぼ」と訓じ、「粗筋」「粗方」など概略を示す副詞的用法も発達した。命名にはほぼ用いられない字である。
構成要素
米(素材)+且(音符・重ね積む)
STROKE ORDER
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MEANINGS
精白されていない粗い米。
粗い、粗末、粗野、概略。
★命名にはほぼ用いられない忌避字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。