◆ 元の意味(古代)
糸の順序立った段階。等級。
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KANJI ETYMOLOGY
kyu
画数
9画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
段階・等級を表し、向上心を象徴する字。
ORIGIN
『説文解字』糸部に「級は絲の次第なり。糸に従ひ及聲」とあり、許慎は糸を順序立てて並べる、その秩序ある段階を「級」と説いた。糸を巻き取り、紡ぎ重ねるとき、どうしても先後・上下の階梯が生まれる。そこから等級・階段の意味が派生したとされる。白川静『字統』は「及」字を、人を後ろから手で追い及ぶ形と解し、追いついて順次つながる意があると述べる。糸偏と組み合わせれば、糸の継ぎ目が次々と連なって段差をなすことを示し、敵の首級(しるし)を順に数える軍法上の用法へも展開したとする。藤堂明保『漢字源』では及の音符に「順を追って届く」というニュアンスを見出し、級は「糸を順次に整える」「段ごとに分ける」を中心義とすると整理する。三典ともに、級が単なる順位ではなく、努力の積み重ねによって到達する階梯を表す字であることを示し、学問・武芸の段位、社会的地位の階層に転用された経緯を裏づけている。
構成要素
糸+及
STROKE ORDER
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MEANINGS
糸の順序立った段階。等級。
段階。クラス。学年。
★命名にはほぼ用いられない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。