◆ 元の意味(古代)
崖を打ち削って段差をつくる、打って加工する
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KANJI ETYMOLOGY
dan
画数
9画
成り立ち
会意
部首
殳(るまた)
分類
常用漢字
段は厂+殳で、崖を打ち削って階段状の段差を作る意。区切り・等級の字。
ORIGIN
『説文解字』殳部に「段は椎物なり、殳に从ふ」とあり、殳(打具)で物を打ち叩いて加工することを原義とする。白川静『字統』は更に踏み込み、段の左部分は厂(がんだれ・崖)と二画の打撃痕を組み合わせた形で、崖や岩塊を槌(殳)で打って削り、平らな段差をつくる動作を会意的に示すとする。すなわち段とは、自然の崖を人工的に階段状に切り出す土木技術そのものを文字化したもので、原義は「崖を削って段をつくる」「打って加工する」である。藤堂明保『漢字源』は同源語に「鍛(きたえる・金属を打ち固める)」「断(断ち切る)」「椴(とどまつ・木の節を切り出す)」を挙げ、TAN/DAN系の音には「強く打って一定の形に整える」「区切って固定する」という共通イメージがあるとする。古典『書経』『詩経』では地形の段差、土地の区画、織物の長さの単位(一段=約十尺)として用いられ、『春秋左氏伝』には人名「鄭伯克段于鄢」の段(共叔段)が登場する。後世「段階」「段位」「手段」「文段」など、区切りや等級、過程を示す抽象的用法へと展開した。日本語では武道や囲碁・将棋の「段位」、文章の「段落」、さらに「階段」「段取り」「値段」など、生活全般に浸透した語となっている。命名では「だん」と読み、堂々とした構え・着実な階段を昇る人物像を込めて男子名に用いられることがある。
構成要素
厂(がけ)+打撃痕+殳(打具)
STROKE ORDER
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MEANINGS
崖を打ち削って段差をつくる、打って加工する
きざはし、段差、区切り、等級、手段
一段一段着実に階段を昇り、確かな実力と段位を積み上げる人。区切りをつけて事を運ぶ計画性と、堂々たる構えを備えた人物となるよう願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。