◆ 元の意味(古代)
礼服の大帯。それを締める高位の人。
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
11画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
高位の人が締める大帯、品位ある人を示す字。
ORIGIN
『説文解字』糸部に「紳は大帯なり。糸に従ひ申聲」とあり、許慎は士大夫が礼装の際に腰に締める幅広の絹帯を「紳」と呼ぶと説く。古代中国の朝服では帯の余りを前に長く垂らし、笏(しゃく)を挟む慣習があり、その帯を持つ階層がおのずと社会の指導層を意味することとなった。白川静『字統』は申を電光のひらめく形象とみて、伸びる・通すの意を持ち、紳は腰から長く伸びる絹帯であると同時に、申=身を正して礼を通すという象徴性を備えると述べる。藤堂明保『漢字源』では申の音符に「まっすぐ伸びる」イメージを認め、紳は腰から下方へまっすぐ伸びる帯であり、それを身につける高徳の人物そのものをも指すようになったと整理する。後世「縉紳」「紳士」の語が生まれ、品位・教養・節度を備えた人格の代名詞となった。三典ともに、紳が単なる衣料品ではなく社会的徳目と結びついた字であることを示し、近代日本でも英語 gentleman の訳語として「紳士」が定着するなど、文化を越えて尊称の機能を担う字となっている。
構成要素
糸+申
STROKE ORDER
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MEANINGS
礼服の大帯。それを締める高位の人。
教養と品格のある人。紳士。
★品格と礼節を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。