◆ 元の意味(古代)
薄黄色の絹布
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KANJI ETYMOLOGY
ken
画数
13画
成り立ち
形声
部首
糸(いとへん)
分類
常用漢字
蚕の吐く一筋の光、肌に寄り添う上品な布。
ORIGIN
『説文解字』糸部に「絹、繒如麥稍者」とあり、麦の穂のような淡黄色の繒(きぬ)を指す。形声文字で、意符「糸」と声符「肙(けん)」から成る。『字統』(白川静)は「肙」を「小さく丸い」象形とし、繭の球形と通じる音義を担うと推定する。藤堂明保『漢字源』では「肙」をケンと呼び「小さく薄く整う」音義の核と説き、薄絹のしなやかな質感に重なるとする。諸橋『大漢和辞典』は「絹布」「絹素」など書画用の素材としての用例を多数引き、中国では古来、絹は紙以前の重要な記録媒体でもあったことを示す。落合淳思は甲骨に直接「絹」の字は見えないが、養蚕に関する糸偏字群の整備は金文・戦国期以降と整理する。日本へは古墳時代に養蚕とともに伝来し、衣・神事・経典書写に欠かせぬ素材として「きぬ」の語と共に深く根付いた。
構成要素
糸(いと)+肙(声符・小さくまるい)
STROKE ORDER
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MEANINGS
薄黄色の絹布
きぬ、絹織物、なめらかで上質なもの
しなやかで艶やかに、内に光を湛える美しい人に。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。