◆ 元の意味(古代)
細い糸、細かい。
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
17画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
繊の旧字「纖」の新字。糸が細く繊細であるさま。
ORIGIN
「繊」は旧字「纖」の新字体であり、形声文字。意符の「糸」と音符の「韱(セン)」から成る。許慎『説文解字』糸部には「纖、細也。从糸、韱聲」とあり、本義は糸の細いこと、転じて細やかで微小なさまを表すと説く。段玉裁の注は、「韱」が小さく細い意を含む字であり、糸を加えて細い糸の状態を示す字とする。白川静『字統』は、「韱」を山韮(小蒜)の意とし、その葉が細く尖るさまから、糸が細くしなやかであることを示す形声字「纖」が生まれたと論じる。『字統』はさらに、「繊細」「繊巧」のように、細やかな手仕事や心遣いを称える語に用いられる例を挙げ、繊維の細さが人の感性の鋭さの比喩へと展開したと述べる。藤堂明保『漢字源』は、語源を「セン」の音に求め、「尖(とがる)」「籤(細い竹)」「殲(細かく切り尽くす)」と同系の音群に属し、「細く小さく分かれる」のが原義であると説く。藤堂はまた、繊維(せんい)という近代訳語が、糸の細い線条を意味する原義から作られた語であると指摘する。日本では1949年に当用漢字として「繊」の字形が採用され、現在に至る。命名では「繊細さ」「上品さ」を象徴する字として、女性名に静かな人気がある。
構成要素
糸+韱
STROKE ORDER
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MEANINGS
細い糸、細かい。
ほそい。細やか。繊細。
★繊細・上品・しなやかな感性を象徴。女性名に好まれる字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。