◆ 元の意味(古代)
細い糸、細かい。
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
23画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
—
繊の旧字。糸の細さ・繊細さを最も古く厳格に表す字。
ORIGIN
「纖」は形声文字で、意符の「糸」と音符の「韱(セン)」から成る。新字は「繊」。許慎『説文解字』糸部には「纖、細也。从糸、韱聲」とあり、本義は糸の細いこと、転じて細やかで微小なさまを表すと説く。段玉裁の注は、「韱」が小さく細い韮を意味し、糸を加えてその細さを糸の状態に転用した字とする。白川静『字統』は、「韱」を山韮・小蒜の意とし、その葉が細く尖るさまから、糸が細くしなやかであることを示す形声字「纖」が生まれたと論じる。『字統』はさらに、古代の礼楽において「纖羅」「纖縞」のような細糸織りが高貴な衣の象徴であり、纖の字が単なる物理的細さを超えて格式と上品さを示す字として機能したと述べる。藤堂明保『漢字源』は、語源を「セン」の音に求め、「尖(とがる)」「籤(細い竹)」「殲(細かく切り尽くす)」と同系の音群に属し、「細く小さく分かれる」のが原義であると説く。藤堂はまた、纖が時間的にも「寸暇を惜しんで仕事をする」意で用いられ(纖介)、転じて些細なことにも気を配る誠実さを象徴する語となったと指摘する。日本では1949年の当用漢字制定で「繊」に簡略化され、現在「纖」は固有名詞や古典引用以外には用いられない。命名には新字「繊」を用いるのが通例。
構成要素
糸+韱
STROKE ORDER
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MEANINGS
細い糸、細かい。
ほそい。細やか。繊細。
★旧字のため命名には不向き。新字「繊」を使用。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。