◆ 元の意味(古代)
赤い組紐。
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KANJI ETYMOLOGY
san
画数
20画
成り立ち
形声
部首
いと
分類
—
赤い組紐の意。後に書を編集し集める意に転用された。
ORIGIN
「纂」は形声文字で、意符の「糸」と音符の「算(サン)」から成る。許慎『説文解字』糸部には「纂、似組而赤。从糸、算聲」とあり、本義は組紐に似て赤い色をした絹紐であると説く。段玉裁の注は、「組」と「纂」はともに編んだ紐であるが、纂は赤色という特定の色相を示す名であったとする。白川静『字統』は、「算」を竹片を並べ数えるさまの字とし、これに糸を加えた「纂」は、多くの糸を整然と並べ編む組紐を意味すると論じる。『字統』はまた、後に「集めて編む」という構造的類比から、「文書を集めて編集する」意へと意義が拡張され、「編纂」「纂修」「纂集」のように学術的・歴史的書物の編集を指す重要な語となったと述べる。藤堂明保『漢字源』は、語源を「サン」の音に求め、「算(数える・並べる)」「撰(えらぶ)」「選(えらぶ)」と同系の音群に属し、「整然と並べ集める」のが原義であると説く。藤堂はまた、清代の『古今図書集成』や日本の『大日本史』編纂のように、纂字が学問的事業の象徴として用いられることを指摘する。命名には常用漢字・人名用漢字いずれにも含まれず用いられない。
構成要素
算+糸
STROKE ORDER
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MEANINGS
赤い組紐。
あつめる。書を編集する。組紐。
★人名用漢字外。命名には用いられない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。