◆ 元の意味(古代)
竹の算木で数を数えること。
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KANJI ETYMOLOGY
san
画数
14画
成り立ち
会意
部首
たけかんむり
分類
常用漢字
竹の算木で数を数える、計算と知性の字。
ORIGIN
『説文解字』竹部に「算は数なり。竹に从ひ具に从ふ。常に弄するを言ふなり」とあり、許慎は本字を竹と具の会意とし、竹で作った算木(さんぎ)を両手で操って数を計算する所作を示すと説く。古代中国では小さな竹の棒(算木・算籌)を並べ替えて加減乗除を行ったため、竹は計算の道具そのものであった。白川静『字統』は、具の字に「両手で物を整えそろえる」義があり、算は竹の計算具を整然と並べて数を扱う行為の会意字と論ずる。白川は、算木を用いた計算術が古代から発達し、数学・天文・暦法・占術と密接に結びついていた点を強調し、算が単なる計算を超えて、世界の秩序を読み解く知の体系を象徴する字であると述べる。藤堂明保『漢字源』は、本字を「竹のさんぎを整えて数える」会意字とし、声符的要素を否定する。藤堂はまた、「算術」「計算」「予算」「打算」「算段」など、数を数えるという具体的行為から、見積もる・計画する・推量するという抽象的思考へと意味が拡張された経緯を詳述する。藤堂はさらに、「天算」「人算」のように、人智を超えた運命の算定にまで意味が及ぶ点に触れ、本字が論理と知略の両面を兼ねる重要字であると評する。三説を総合すれば、本字は竹の算木を整えて数を読む具体的所作から、世界の秩序を計る抽象的知性へと昇華した、聡明と思慮の字である。
構成要素
竹+具
STROKE ORDER
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MEANINGS
竹の算木で数を数えること。
かぞえる、計算する。見積もる、はかる。算術、予算。
★聡明な思考力、緻密な計画性、物事を見通す知恵を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。